サイズは、8,7×6,9×高さ2,5㎝です。時代物ですので、サイズは多少のばらつきがございます。1枚にホツが見られます。経年の小傷は多少あるかと思われますが、他にはホツやニュウは見られません。江戸中期の頃の型紙摺印判です。
「型紙摺印判(かたがみすりいんばん)」とは、江戸時代中期に行われた、古伊万里の絵付け技法です。
 模様部分を切り抜いた型紙を器に当て、上から「呉須(ごす)」という顔料を乗せます。すると型紙に空けた穴から呉須が器に付着し、図案を写すというものでした。
 大量生産するための技法というよりも、精密な絵付けを、狂いなく器に施すための技法という向きが強かったようです。
 図案は、一般的な古伊万里のような花鳥画もありましたが、型紙を用いるため、細かい幾何学模様や、小紋模様が多く作られました。